『蘊承軒・国際文化芸術窓口』二十九 (中国語・日本語)
2017年船場まつり中の芸術催事『船場書画展・日中友好大阪画院展』
一年一度的船场祭是大阪商都地方商人孕育的商业盛会,包括文化艺术的展示。2017 年船场祭10月6日开始,在10月8日傍晚圆满的落下了帷幕。明年是池永先生连任会长第10年,也是船场祭第10举办的年,为了这双10 纪念,今年盛况的同时,相约明年!主办方的激昂之情给了来场者以愉悦和对来年第10回的期待。
大阪市中央区的船場地区,是以衣料品和纤维工艺品为中心的商业批发商城。很久以前就作为大阪的商業中心地而発展起来。
船場祭有大阪广播电台的现场小型转播站公開直播、公開録音,関西大学鉄研的鉄道模型競演「船場鉄道庆祝活动」等。还特設庆祝会場和難波神社境内地摊小吃,根据学徒伙食料理再現的「船場汁」义卖也是惯例活动。集结商业买卖・船場的総力協賛大减价「船場大感謝市」。船场祭期間船場商业中心、心斎橋的商店街的各店铺也協作支持。平时只接待会员或批发商的店铺,也在活动中特别批发价出售。船場商业中心、心斎橋商店街、坐摩神社、難波神社、南御堂等約60多个活动共800個店铺参加。真是「愉快」和「划算」浓缩的三天。
蘊承軒研究室支持地域文化的传承和繁荣及日中文化艺术交流,负责船場祭中的书画藝術活动,今年是第二回『船場書画展・日中友好大阪画院展』。下面我简单介绍一下出品情况。
去年特邀日中著名书画家出品,今年继去年特邀了李庚、李连仲、柏源月山、箱崎睦昌、池永墨心(船场会长)、王军、何玲清先生,还新邀请了中国書画家孫学东、牛子华、包日全、常万利、趙春利、杨海峰先生出品。特邀书画作品画风書风五彩纷呈:或匠心独具、或气势磅礴,或细腻幽静,真是神功独運。
会员出品者:仲村和子、坂部喜子、高原荣子、原口万慈、石崎正幸、藤原梨香、高銘晢、趙风、中西由美等九人。作品也是或巨幅或小品,書法、写意、工笔佛像画、壁画、花鸟临摹等,一应俱全!
还有京都造形艺术大学宋画色彩出品者:井上亚纪子、市川一子、城本千代子、梅本惠子、青木和美、中村冨喜子、佐藤秀人、ラドリンかおる、岩本昇宝等九人。当时正值京都造形艺术大学宋画色彩课结束,很有趣的是大家临摹同一幅宋画,用同样的颜色,但由于画者不同的观察和理解,所表现出的画面效果也不尽相同。上课时我就经常开玩笑说:大家的个性都在画面中暴露出来了・・・从而引起他们惊呼,想把自己的个性藏起来。在这次书画展里这样展出他们的宋画临摹的处女作,我觉得无论是对他们还是对来场的观者都有了一定的启发和特殊的意义。
然后是我想讲给大家三天活动里每天我印象最深的一件事:
10月6日第一天:早上10点前我们内部会场当班人员正在最后确认整理作品展示情况时,第一波客人到了,是新闻采访。我写记事经常突然袭击的去,这次我被突然袭击的来了!水墨画体验一角的桌椅还没正确归位的匆忙间,我接受了采访和为两位记者解说每一张作品。
10月7日第二天:下午我与繁忙的池永会长在会场时,迎来了一位重要的客人—神户华侨总会文化交流部负责人源明理事。《神户华侨华人业余文化生活展》每两年一次,今年11月17日〜19日将在神户中华会馆举办第18回《KOBE华侨华人业余文化生活展》,我负责现场指导。于是我邀请源明理事来参观这次的『船場書画展・日中友好大阪画院展』,互相学习交流借鉴。源明理事的到来,与池永会长交流经验,交流文化与思想,在地域互相声援文化艺术生活上使两个活动的意义得以更高度的升华。
10月8日第三天:『船場書画展・日中友好大阪画院展』,是个别样结缘的展览。下午我在会场解说作品,与一对品格娴雅的夫妇谈话时,我了解到这位先生在中国工作二十多年,有缘结识中国美术学院(原浙江美院)的老师,学习了水墨画,现在退休回国,在日本各地教水墨画。正好今日周日休息,来到这里看展览。我暗想:昨天下午中国人我实演工笔花鸟,今天热爱中国水墨写意画的日本人实演写意小品,会是今日的亮点!于是我盛邀赤川敬先生一定在下午三点的实演时挥毫,我当助手。赤川先生挥毫的写意小品当场为日本东北震災复兴支援义拍,义拍盛况空前,我喜欢的梅花没能拍到・・・
水墨画は白黒だけではなく、ジャンールもこんなに多いです(^^)
船场祭三天,与此同时在关西大阪一年一度的华人华侨主办的盛会《中秋明月祭》于7日8日两天举行。那里有中国的小吃,还有中国的歌舞及东北大秧歌表演等……今年『船場書画展・日中友好大阪画院展』体验一角我要现场指导,真是想有分身术又分身乏术……明年我也要找出时间相约日本友人去体验在日本的我们华人的盛会《中秋明月祭》!
三天的船场祭,三天的『船場書画展・日中友好大阪画院展』,发生了很多感人的花絮,最令我欣慰的是一位长者,看了画展并体验了水墨画,临走时很激动地跟我说感谢的话,他说我组织的『船場書画展・日中友好大阪画院展』是他看过的展览里最喜欢看的展览,怎么看也看不厌,每张作品都有独特的个性魅力,学生的作品也能深深打动心灵深处……
如是多多,我会陆续介绍給我的读者们,敬请期待!
【日本語・意訳】今年も待ちにまった船场まつりが10月6日から3日間の日程で始まり、大盛況のうちに幕を閉じました。
大阪市中央区の船場地区は衣料品と繊維系工芸品を中心とした卸店が軒を連ねる問屋の街です。昔から大阪の中心業務地区のひとつとして発展してきました。船場まつりはその大阪の商人たちが育ててきた年一回の粋で楽しい大イベントです。お店だけでなく文化芸術の展示コーナーもあります。ラジオ大阪・サテライトスタジオによる公開生放送や公開録音をはじめ、関西の大学鉄研の鉄道模型が競演する「船場鉄道フェスティバル」も毎回大人気です。
特設まつり会場や難波神社境内には飲食の屋台が並び、丁稚のまかない料理をもとに再現された「船場汁」のチャリティー振る舞いといった恒例イベントも実施されました。何よりお客さん達のお目当ては、商売の街・船場の総力を結集した協賛セール「船場大感謝市」です。まつりの期間中は船場センタービル、せんば心斎橋筋の商店街の各店も協力し、普段は「素人さんお断り」の店も特価で品物を販売してくれます。船場センタービル、心斎橋商店街、坐摩神社、難波神社、南御堂等の約800店铺がこの大イベントに参加しました。大阪商人の「楽しい」と「お得」が詰まったスペシャルな3日間でした。
蘊承軒研究室は日本と中国の文化芸術交流と地域社会の文化発展を応援しています。今年は第二回目となる『船場書画展・日中友好大阪画院展』を船場まつり中に開催しました。その時の出品状況を簡単にご紹介しましょう。
昨年特別に招待した日本と中国の著名な書家と画家の作品を今年も引き継ぎ特別招待しました。それは李庚先生、李连仲先生、柏源月山先生、箱崎睦昌先生、池永墨心先生、王军先生、何玲清先生です。今年は更に新しく中国大陸の書法家である孫学東先生、趙春利先生、と在日華人芸術家牛子華先生、包日全先生、常万利先生、楊海峰先生も招待しました。
招待された先生方の書画作品は、画風書風がそれぞれに別格です。作品には巧みな工夫と気勢が満ち広がり、或いはきめ細かく静寂であり、まるで神業です。
蘊承軒研究室の会員出品者は仲村和子、坂部喜子、高原荣子、原口万慈、石崎正幸、藤原梨香、高銘晢、趙风、中西由美の9人でした。作品は大作あり小品あり。ジャンルも書道、写意画、工筆(細密画)、仏画、壁画、花鳥画模写等全ての水墨画が含まれていました。
また京都造形芸術大学の宋画色彩出品者は井上亜紀子、市川一子、城本千代子、梅本惠子、青木和美、中村冨喜子、佐藤秀人、ラドリンかおる、岩本昇宝等の9人でした。これは6月に京都造形芸術大学で私が担当した宋画色彩の授業で仕上げた作品でした。面白いことに9人の生徒皆が同じ宋画を模写し、同じ颜色を使用しているのに画面から受ける印象が9人とも全く違うのです。これは一人一人の観察と理解と感性が違うからです。授業中私はよくこんな冗談を言います:「(絵を描くと)皆さんの性格がバレますよ」と。それを聞いた生徒さん達は「ギャーーっ!!」と叫んで自分の性格(=作品)を慌てて隠そうとします。今回京都造形芸術大学の生徒達の宋画模写の処女作をこの『船場書画展・日中友好大阪画院展』に展示したことで、作品を描いた生徒たちにもご来場の皆さんにもなんらかの芸術への啓発と意義を感じて頂けると信じています。
次にこの三日間のおまつり期間中、私が深く感じたエピソードを一日一つずつ皆さんにご紹介します。
●10月6日(第一日目):まつり初日の開催時間前、我たち蘊承軒研究室のスタッフは会場での最後の作品点検と確認作業に追われていました。その時第一弾のお客様がいらっしゃいました。新聞社の取材の方々でした。私も自分の記事を書く時に、たまに事前のアポイントを取らずに突撃取材を行うことがありますが、今日は逆にそれをやられてしまいました!(笑)水墨画の体験コーナーの椅子の設置もまだ終えてなかった時で、驚くと同時にとても焦りました。私は二人の記者の取材を受け、展覧会の作品を解説しながら会場を案内しました。
●10月7日(第二日目):私は船場センタービル連盟の池永純造会長と展覧会の会場で合流しました。その時、神户華僑総会文化交流部責任者である源明理事が会場にいらっしゃいました。(『KOBE華僑華人業余文化生活展』は2年に1回開催されます。第18回となる今年は11月17日〜19日の3日間、神户中華会館にて開催予定です)
源明理事は今回この『船場書画展・日中友好大阪画院展』を観覧した事で、経験・文化などの交流を通してお互いの国や地域を応援するような文化芸術活動としてのこの二つのイベントの意義をより深く強く感じる事が出来た、と語って下さいました。
趙風さんは中国の伝統菓子を
キャンペーン発売し、その一部は
東北震災復興支援へ寄付
●10月8日(第三日目)『船場書画展・日中友好大阪画院展』は格別のご縁に出会える展覧会です。午後、私が会場のお客様のご案内と作品の解説をしていると、品格賢雅なご夫婦がいらっしゃいました。お話をすると、お二人は昔中国で二十年以上を過ごされた後に帰国され、今は頼まれて日本各地のカルチャースクールで水墨画を教えていらっしゃる赤川華流先生と奥様でした。赤川先生は昔中国に仕事で滞在された折、中国美術学院(元浙江美院)の先生方にご縁を頂いて水墨画を学ばれたそうです。日曜日の休日に赤川先生はわざわざこの展覧会を観に来て下さいました。赤川先生は中国の南画を深く理解していらっしゃいました。私はその時ひらめきました。昨日の午後は中国人である私が細密花鳥画の色彩を会場で実演しました。今日は中国の水墨写意画を深く理解していらっしゃる日本人の赤川先生に水墨画を実演していただいたら、日中友好として素晴らしく意義のあることになると考えました。私は非常に強引に、赤川先生に午後三時からの実演をお願いしました。実演には440年の老舗である奈良の古梅園の墨を使いました。画仙紙は中国の良質のものを用意しました。『墨良し、画仙紙良し』ということで、赤川先生は気持ちよく、素晴らしい小品画をたくさん描いて下さいました。そして会場の皆さんに、水墨画を描く上で一番大切な事をとても解りやすく丁寧に語ってくださいました。出来あがった赤川先生の作品は、東日本大震災の災害復興支援の為にその場ですぐにオークションされ、大盛況でした。
私が欲しかった赤川先生の梅の絵はとても人気があり、残念ながら私には落札出来ませんでした。
船場まつりの期間中、大阪では年に一度の関西在住の華人華僑のおまつりである『中秋明月祭』も7日と8日に行われていました。こちらも中国各地の名物料理を販売する屋台が並び、京劇や歌や踊りや東北大秧歌(中国東北地方お正月時の踊り)など盛り沢山の大変楽しいおまつりです。
今年も『船場書画展・日中友好大阪画院展』の体験コーナーの指導で、私は『中秋明月祭』に行けませんでした。体が二つ欲しい、分身の術が使えたら良いのに、と心から思いました。来年こそ私は時間を作って、日本の友人たちを連れて『中秋明月祭』も体験しに行こうと心を決めました!
三日間の船場まつり,三日間の『船場書画展・日中友好大阪画院展』の中で感動的なことが沢山ありました。なかでも忘れられないことの一つは、一人の年配女性の言葉でした。このかたは展覧会を観た後、初めて水墨画を体験されました。そしてお帰りになられる時に私にこんな言葉をくださいました。「この『船場書画展・日中友好大阪画院展』は私が今まで観た展覧会の中で一番好きな展覧会になりました。観ても観ても、観飽きないです。こんな良い作品を観せてくれて感謝します」と。彼女は私に深く深くお礼をして下さったのです。私はこの感謝の言葉を聞いて、思わず涙が出ました。
最後になりましたが、昨年に引き続き今年の『船場書画展・日中友好大阪画院展』の成功は、船場センタービルの方々、メデイアの方々、そして池永会長と皆様の多くの善意と温かな支援・応援があってこそです。本当にありがとうございます。これからも紙面で色々な文化活動をご紹介していきますので、どうぞご期待くださいね!
執筆者:李留雁