歳寒然后知松柏之凋・古梅園篇『神戸華僑総会文化教室』第一回イベント
在神戸华侨总会的大力支持协助下『神戸華僑総会文化教室』传统水墨画讲座于2018年1月开讲到现在历时3个月。我在进行水墨绘画教学的同时,作为更深认识和理解中日传统文化艺术生活的一环,还致力于企划活动,组织学员去参观学习和体验中日的传统工艺工房及拜访匠人。教育孩子从小抓起,以激发孩子们精益求精的匠人精神和学习热情……参观学习和体验活动的第一站是奈良具有440年历史的传统制墨老店古梅園。
2018年3月29日我们神戸华侨总会文化教室一行人拜访了奈良御墨司古梅園!古梅園的第16代松井晶子社长和竹住享部长接待并带领我们参观。在这则记事里我将这次的活动和古梅園建筑外观及古梅園墨制墨逸话也一并简单的介绍给大家……
古梅園是1577年创业的日本最古的墨司,店铺等建筑是日本有形文化遗产。主体部分为2层建筑,全体是日式木式建筑,拥有1000坪土地。在周围逐渐现代化的建筑群里,这纵深木式建筑依然屹立在这里,散发着他独有的历史芬芳!
卷暖簾,但见运墨专用铁轨伸延,景致越发的美了!顺着铁轨的线路往里走过长廊,中庭尽现眼前:右边有一株雅姿的梅树,古梅園的第三代传人很喜欢梅树,所以命名为“古梅園”。
梅树旁是参观展示厅,再往里相邻的空间置有炉灶,是制墨不可缺少的熬膠重地。这里熬膠担当的匠人是来上班最早的,根据季节每天的天气温湿度,早时四、五点来到墨司……这里線路的左侧则是採烟的「油烟蔵」,桐油、菜种油、芝麻油、椿油等油烟在这里採取。「油烟蔵」的前手位是古梅園的又一个代代传承下来的木质看板,一颗大树裁断下来的整板,万国博览会日本的墨受到特别好评荣获的奖牌,还有在日本国内荣获的奖牌也镌刻在看板上…这里被我定为拍纪念照景点之一!
再顺着铁轨走向深处,视野开阔的内庭园展现眼前。从左侧开始木模型屋、灰乾燥室、自然乾燥室、刻墨木模型室等制墨分工工房包围着日式红梅庭园。整个古梅園庭园里回廊间都会偶见一小盆不经意似的花草放在那里,也或一个小饰物挂在壁上石旁,一同演绎着奈良古梅园的代代不衰的墨司精神!
竹住享部長讲了象膠制墨逸话给我们听,并且制墨材料用具展示台上那逸话里的大象的象鼻也在,大家把玩着那化石一样的象鼻,无论老师家长还是孩子都充满着感动与惊奇!制墨一般多用牛膠・鹿膠。其他种类的膠也有很多,象膠却没有。享保十四(1729)年、外国向日本进献了一头大象、大象寿终之後象皮被收藏在幕府官庫里。寛保三(1742)年幕府御命用象皮提炼膠制墨。象皮被賜给古梅園。当时的第六代松井元泰苦思冥想、反复研究找出从象皮取膠方法。用韋誕的製法制墨并命名「香象墨」。松井元泰(第六代)是日本闭关锁国时期,元泰获得幕府特别允许在长崎向中国代表团讨教制墨技术、他很有社交才能并且是位热心专研制墨技术的匠人,因此被指定制御墨、并有了幕府的用象膠制墨的委托・・・
参加活动的孩子们对我讲述着握墨那不可思议的感触・・・家长也看到不同专业领域的极致。我邀请的日中国际文化交流协会代表蔡蕾女士感言:“近朱者赤近墨者黑…… 这里是奈良400多年历史的手工制作墨坊,在古梅園看到的是敬業、体会到的是文化、感受到的是精神、領受到的是傳承、聞到的是墨香……握着的是——墨!”
一直热心协助教室联络事宜的孩子家长方萍女士转给我大家的感想:“今天很开心也很有意义,看制墨过程,对小朋友而言是个大魔法。谢谢李老师、石先生、崔先生及大家”;中国云南茶道刘璐老师也这样写道:“今天很高兴认识了很多好朋友,感谢组织感谢大家”;徐小朋友的妈妈发来邮件说“谢谢李老师,昨天一到家俩人(父女二人)争着告诉我说能看到制墨很开心。”・・・
神户华侨总会主办的「神户華人華僑業余文化生活展」我荣幸担当现场指导,之后在华侨总会的支持下,为加深在日华人华侨及日本本土人相互的友好交流和理解,在神戸华侨总会成立了『神戸華僑総会文化教室』。展望文化教室的未来,从今以后通过传统水墨画,以及以日中文化艺术为中心的交流学习活動的举办,相信我们这个文化教室将会成为神户华人华侨的骄傲、甚至成为神户的骄傲。
第一次活动上午古梅園制墨参观体验就这样圆满愉快的告一段落!下午去松伯美术馆看上村馆长的画展。〈待续〉
再次感谢古梅園的松井晶子社长和竹住享部长还有公司的职员们的关照。期待握墨的最后晾干完成・・・!
【日本語】今年1月に神戸華僑総会の協力で『神戸華僑総会・文化教室』の水墨画講座を開講してから3ヵ月が経ちました。子供たちに日本と中国の伝統文化と芸術に対して更に理解と交流を深めて貰う為、今回は日本の伝統的な工房を訪問して職人の仕事を見学するイベントを企画しました。
第一線で働く匠の技と精神に直接触れることで子供達に伝統文化を学習する意義と意欲を持って貰いたい…そう考えた私はイベント第一弾の開催地を440年の歴史を誇る奈良墨の老舗『古梅園』と決めました。
3月29日、こうして私達は『奈良御墨司・古梅園』を訪ねました。当日は古梅園・第16代目社長の松井晶子氏と竹住享部長が私達を快く出迎えて下さいました。そして工場の中を丁寧に案内して下さいました。ここで古梅園の建物と墨造りについての逸話を交えながら、今回の楽しい工場見学と握り墨造り体験のことを皆さんにご紹介しましょう。
古梅園は1577年に創業した日本最古の墨司です。店舗等の建物は登録有形文化財に登録されています。主体部分は2階建ての和風木造建築で、1000坪の敷地を誇ります。周囲の建物が次々と現代化していく中で、この様に広々とした敷地の中に大正時代からの上質な和風木造建築が建っていることは大変貴重なことです。園内は歴史的な芳しい墨の香りに満ち満ちています。
暖簾をくぐると敷地奥まで延びる線路が目に飛び込んできました。墨を運ぶトロッコ専用の線路です。その眺めがとても美しい! 線路に沿って進むと中庭が現れました。右手に雅びやかな姿の一本の梅がありましたが、残念ながら花が散ったばかりでした。古梅園の三代目当主は梅が大好きだったそうで、それでこの店を“古梅園”と命名したそうです。梅の木の更に奥が見学展示室です。その隣には大きな二重釜が並んでいます。製墨に不可欠な膠を長時間かけて湯煎で溶かす為です。なので膠担当の匠は早朝からの仕事となります。匠はその日の天気によって湿度と温度を感知し、朝の四時五時にここに来て仕事をする時もあります。
線路の左侧は採煙するための「油煙蔵」です。桐油、菜種油、胡麻油、椿油等の油煙煤はこの蔵で採取します。「油煙蔵」の手前には古梅園が代々継承してきた木製の看板が掛かっています。これは大樹の丸太を裁断して作った大変立派な物です。万国博覧会で受賞したメダルや国内で得た数々のメダルも、この看板にいっそうの重みと風格を刻んでいます。この趣のある古い看板は、私が古梅園の記念的景色の一つだと勝手に決めています!
更に先を進むと視野がぐっと広がり、日本庭園が現れました。左侧の建物には型入れ、灰乾燥、自然乾燥、墨木型を刻む工房が庭園を囲むように続いています。それらを巡る回廊にはさり気なく季節の草花が活けてあります。あるいは壁に掛けてあったり、あるいは石の側に置いてあったり・・・その全てに古梅園が代々培ってきた墨造りの精神が宿っています。
竹住享部長が象膠の製墨の逸話を語って下さいました。その時に使った象の鼻もここに展示されています。化石のように硬くなったその象鼻に触れながら、先生達も子供達も親達も、皆が驚きを分かち合いました!
およそ墨を製造するには牛膠や鹿膠を用いるのが通常です。この他にも膠には多くの種類がありますが、私は今まで象の膠について聞いたことがありませんでした。享保十四年(1729年)に外国から江戸幕府に象が献上されました。これが日本に来た初めての象となりました。寿命が終わったその象の皮は官庫に収蔵されていました。寛保三年(1742年)に幕府から御下命がありました。「象の皮から膠を造り、それを用いて墨を造ればまことに珍しいものとするに足りよう」と。こうして古梅園に象の皮が下賜されたのです。当時の古梅園当主であった六代目・松井元泰は思慮をこらして研究を重ね、象の皮から膠を取る方法を考えだしました。そうして墨を造り、銘を「香象墨」として幕府に献上したのです。この時代日本は鎖国体制をしき、自由に外国との交流は出来ませんでした。元泰は幕府から特别の許可を得て、長崎で中国からきた代表団から製墨技術を熱心に学びました。元泰は社交の才能がある人で、製墨技術の研究に熱心な匠でもありました。だからこそ幕府から任命されて象膠での墨を造ることになったと考えられます。
私は神户華僑総会主催の「神户華人・華僑業余文化生活展」で現場指導がご縁で、『神戸華僑総会文化教室』で水墨画を教える事になりました。神戸華僑総会は在日華人・華僑と地元日本人とが理解と友好を深める場として『神戸華僑総会文化教室』を開きました。私も伝統水墨画教室を通じて、両国の文化と芸術の国際交流と学習活動に貢献したいと考えています。そしてこの文化教室は華僑の誇り、そして神戸の誇りになると強く信じています。
イベントに参加した子供たちは古梅園での不思議な握り墨造りの体験を語り合い、親たちも今まで知ることのなかった世界に初めて触れることとなりました。このイベントは大変意義のあるものだったとの感想も頂きました。
日中国際文化交流協会の代表・蔡蕾氏はこの様な感想の言葉を書き送って下さいました。「朱に近づけば赤くなり、墨に近づけば黒くなる。ここは奈良、440年の歴史のある製墨工房……『古梅園』で見たのは墨造りに懸命に打ちこむ精神と体得した文化の深さ。感銘したのはその素晴らしい心と伝統。匂いは墨香⋯⋯⋯⋯握っているのは—墨」。
また、この文化教室の通常に大変力になって下さった方萍さんは、他の方々の感想文も送って下さいました。「本日は本当に楽しく意義がある一日でした。製墨過程を観るのは子供にとって魔法のようでした。李先生、石先生、崔先生及び皆さんに感謝!」中国雲南茶道の劉璐先生は「今日は沢山の友人達と出合えてとても嬉しかったです。文化教室に感謝!皆さんに感謝!」と嬉しい言葉を下さいました。また翌日に徐ちゃんのお母様から「李先生ありがとうございます。昨日は家に着いてから、パパと娘二人が競いのように私に製墨の楽しさを語ってくれました」とのメールが送られてきました。・・・
第一回のイベントの前半はこのように円満愉快に終りました!後半の行き先は松伯美術館です。〈つづき〉
古梅園の松井晶子社長と竹住享部長、そして職員の方々には大変お世話になりました。貴重な体験をありがとうございました。この日作った握り墨が出来上がってくる日を楽しみにしています!
執筆者:李留雁