香港鳳凰衛視文化大観園 ・ 王魯湘 ・ 奈良古梅園
『蘊承軒・国際文化芸術窓口』之十七
上期我们随同王魯湘先生一同参观了古梅園建筑的外观和游了览庭园,这期记事让我通过《古梅園 墨に生きる》的摘录来一同重新认识一下墨的原料:煤(碳素末)、膠、香料。
『墨的原料』:首先给墨的条件和使命下一个定義。
質量好的墨的条件是,不 仅 只是黑,并且墨中要拥有七色的味道。漂亮的紫光色,渐成黒色,接着是青光色。而且,这不只是浮着的光,像是发自里面光色,用硯磨一下,清新香味,没有摩擦声的即可定 为 优質墨。墨的使命是,不仅在被書写的時代,而且在很遠的将来这 种韵味深厚的墨色也一直 长 存,使文字的美无 论 到何 时 也能 传 达到人 们 的心里。
墨的原料是煤(炭素末)、膠、香料。将其混合 、 乾燥后成 为 墨 块 。制优質的墨,遇到空気也絶対不会有腐化変化的 优 質煤煙,使其与透明度高、粘着力強的 优 質的膠 进 行混合。煤煙和膠揉和后, 颜色 沉着有光 泽 ,制出 这样 美 丽 的墨色是良墨的条件。
『煤煙』煤煙有油煙、松煙、改良煤煙三種,現在也被称 为 炭素末。
「松煙墨」中国最初制的墨是松煙墨。也可能是因 为中国有豊富的 採松煙的松 树 吧。
漢貴扶風隃麋終南山之松……唐則易州潞州之松上黨松心尤先見後唐則宣州黄山歙州 黟山松羅之松…… 晁貫之『墨経』。从 这 里可以了解漢代以後、松煙墨特 别贵 重。由墨的語源的 讲 述可知隃麋有大量 优 質的松 树 。
不过 松煙有二種煙煤。伐採的松 树,没有腐朽 、含有很多樹脂部分收集起来採煙煤,称『おちまつ松煙』。活松樹幹的傷口 处 生成的樹脂收集採煙称为『いきまつ松煙』。
『おちまつ松煙』是松樹和樹脂一同燃 烧 ,樹脂的燃焼温度不 稳 定, 导 致不純物混入,炭素末的粒子也不均匀,所以不能称其 为优 質松煙。另一种是『いきまつ松煙』,通 过 燃 烧 純粋的樹脂来採取最良的炭素末。
与中国同様,日本也在松 树 的産地製造松煙墨。近江的武佐墨、丹波的貝原墨、紀州(熊野山)的藤代墨等等。尤其使用『いきまつ松煙』製造 优 質的松煙墨的紀州煙松传承下来,但因松入手困難、採煙職人不足、外加油煙 挤进 等原因,戦後不得已生産中止了。但是弊園(古梅園)在昭和六十年『いきまつ松煙』原料樹脂已 经 能継続入手, 应该 制那 优 質的松煙墨了,于是开始 进 行『いきまつ松煙』生産。
松煙墨的墨色、濃墨 时 、呈 有 厚度純黒,被称 为 漆黒的墨色。人 们 都 说 ,一般来 说 ,松煙墨成 为 古墨的 话 会 变 成青墨, 这就 是最上等松煙墨証据。
「油煙墨」油煙墨被研究出来是在北宋前期左右,完成 则 是南宋後期。到 这 時 为 止,作 为 松煙産地 优 質的松 树生 産,也 渐渐供应 不足。并且,在有才能的書家之 间 間 说着 “松煙以外没有煙”, 对 自古以来松煙製墨方法不 够 心 满 意足, 进 行反复改良,由此油煙墨誕生了。
油煙的炭素末原材有:菜種油 ・ 桐油 ・ 胡麻油 ・ 松油 ・ 椿油等,其中菜種油最 为 普及。芝麻油和椿油 虽 然 优 質,但原料費高。
油煙的品質,有青味和紫味,深含暗黒味 为 上質,因氧化褪色而 发红发 白的 则 不是好墨。再有,与松煙相比油煙的炭素末粒子非常小且均一。
油煙的採煙方法是,将油煙付着于土器上的土器式油煙採取方法。 这 就是在屋子的四方壁面 垒 起棚,放上上下分开的土器。下面的皿里注入焚 烧 的油,放上灯心,点上火。上面土器,外上方有很粗的把手,像厚碗盖子一 样 ,内側接火炎油煙煤。但是上面的土器如果固定不 动 ,付着着的油煙煤被加熱 过 度,有変質的危 险 ,所以每隔十五、六分 钟就要转动一下 位置,然后将付着炭素末的四个地方的炭素末採取。
日本油煙墨的歴史,也是很古老的,『延喜式』也有 记载 。日本油煙墨最初始于奈良。奈良墨在明代有日明貿易,製法是从那 时 被 传 来。最初的油煙墨是收集興福寺二諦坊的灯火的煤煙制成的。
油煙墨的墨色,濃墨 时 ,呈光 泽 和很有深度的漆黑,也或是因紫紺的墨色在紙上的浸透性更 强 ,给人非常深奥的感 觉 。相反,淡墨 时 晕染 变 化 细 致,淡茶里又含有紫的墨色,線的交差部分,能明了的看 见 很漂亮的墨色重叠,很有立体感的 样 子。
油煙墨几乎没有不純混合物,没有墨色変化。并且,油煙墨在硯台上光滑,磨墨口有光 泽 。越是 优 質的油煙墨光 泽 感越 强 。(下期 继续 ……)
【訳文】前回の記事に引き続き、香港鳳凰衛視文化大観園の王魯湘先生取材団と一緒に、奈良の御墨司・宮内省御用逹である古梅園の建築外観と庭園を参観し、『古梅園 墨に生きる』の本も引用しながら、私と一緒に墨の原料となる煙煤(炭素末)、膠、香料などの世界に更に深く触れてみましょう。
『墨の原料』:先ず、墨の条件と使命を定義付けてみましょう。
良質の墨の条件とは、ただ黒いだけではなく、その墨の中に七色の味わいを持つ必要があります。紫光色が良く、黒色になり、青光色と続きます。しかも、浮ついた光ではなく、底光りするような色で、硯で磨ってみて、清い香りがし、音のしないものを良質とします。墨の使命とは、書かれた時代だけではなく、遠く将来にまで、その味わい深い墨色を保ち、文字の美しさを人々の心にいつまでも伝えることができることなのです。
墨の原料は、煤(炭素末)、膠、香料で、それを混合 ・ 乾燥させたものが固い形墨であります。良質の墨を作るには、空気に触れても絶対変化しない良質の煤と、透明度が高く、粘着力の強い良質の膠との混合によります。煤と膠が混ざることによって、艶や深みのある色合いを持ち、墨色の美しさを出すことが良墨の条件となるのです。
『煤』煤には、油煙、松煙、改良煤煙の三種類があって、前述したとおり現在では炭素末とも呼ばれています。
「松煙墨」中国で最初に作られた墨は、松煙墨でありました。というのは、松煙を取る松が中国には豊富にあったからでありましょう。
漢貴扶風隃麋終南山之松……唐則易州潞州之松上黨松心尤先見後唐則宣州黄山歙州 黟山松羅之松…… 晁 貫之『墨経』
『漢代においては、扶風隃麋終南山の松が貴ばれておりました。……唐代に……。』つまり、此の事からわかるように、漢代から以後は、松煙墨が特に重宝されていたのです。墨の語源の項で述べたように、隃麋は良質の松を大量に有していたことがわかります。
ところが、松煙には二種類の煙煤があります。伐採された松林のなかに、朽ちないで残った、樹脂を多く含んだ部分を集めて採煙した『おちまつ松煙』、生きた松の樹幹の傷に生じた樹脂のみを集めて採煙した『いきまつ松煙』がそうです。
『おちまつ松煙』は、松樹と樹脂をいっしょに燃やすため、樹脂の燃焼温度が一定せず、不純物が混入し、炭素末の大きさも一定しませんので、良質の松煙とは言えません。一方、『いきまつ松煙』は、純粋の樹脂を燃やすため、最良の炭素末を採取することができます。
中国と同様、日本でも松の産地として名をあげている所では、松煙墨を製造していました。近江の武佐墨、丹波の貝原墨、紀州(熊野山)の藤代墨などです。なかでも、『いきまつ松煙』を使用し、良質の松煙墨を製造した紀州煙が残りましたが、松の入手難、採煙職人の不足、更に油煙の進出などの原因から、戦後は製産中止を余儀なくされました。しかし、弊園では昭和六十年より『いきまつ松煙』の原料となる樹脂の継続入手が可能となったことで、あの良質の松煙墨を作るべく、『いきまつ松煙』の生産を始めっております。
松煙墨の墨色は、濃墨の場合、厚みのある純黒で黒々とし、漆黒と呼ばれる墨色です。一般に、松煙墨は古墨になれば、青墨になると言われています。それは、最上の松煙墨である証なのです。
『油煙墨』油煙墨が、研究され出したのは、北宋の前期頃であり、完成に近づいたのが南宋の後期です。この時まで、松煙の産地として、良質の松を生産してきましたが、それも次第に不足するようになってしまいました。更に、能書家の間では、『松煙のほかに煙なし。』といいながら、古来からの松煙による製墨方法に飽き足らず、改良を重ね、油煙墨が誕生したものと思われます。
油煙の炭素末となる原材には、菜種油 ・ 桐油 ・ 胡麻油 ・ 松油 ・ 椿油があり、中でも菜種油が最も普及しています。胡麻油や椿油は良質ですが、原料費も高くつきます。
油煙の品質は、青味や紫味を帯びた、暗黒味の深いものが上質で、赤ちゃけたものや白ちゃけたものは良くありません。また、松煙に比べて炭素末粒子は、非常に小さく均一なのです。
油煙の採取方法は、土器に油煙を付着させる土器式油煙採取方法がとられてきました。これは、部屋の四方の壁面に棚を作り、上下に分かれた土器を置きます。下の皿には、焚 く油を注ぎ、灯心を入れ、火をつけるのです。上の器は、外に太い取手のある厚いもので、内側に炎を受けて油煙煤をつけるという方法です。しかし、上の器を一定にしていると、付着した油煙煤が加熱されて、変質の恐れがあるために、十五、六分位で位置を変え、四ヶ所に付着した炭素末を採取します。
日本の油煙墨の歴史は、古いものがあります。『延喜式』などにも記されたくらいでありました。この事は、後で述べることにしましょう。日本の油煙墨の最初は、奈良であるということです。奈良墨は、明代に日明貿易によって、製法が伝来されたものだと思われています。最初は、興福寺の二諦坊の灯火の煤を搔き集めて作られたとのことです。
油煙墨の墨色は、濃墨の場合、つやと深みのある漆黒もしくは、紫紺の墨色で紙への浸透性が強いためもあって、非常に奥深いものがあります。逆に、淡墨になると、にじみがきめ細かで、薄茶に紫を含んだ墨色を持ち、線の交差部分は、美しい墨色の重なりを明瞭に見分けられて、立体感があるようです。
油煙墨には、不純混合物もほとんどなく、墨色の変化もありません。さらに、油煙墨は、硯あたりが滑らかで、磨り口には光沢があります。良質の油煙墨になる程、この光沢は強いのです。(つづき……)