日本車の対中輸出額 9月は44%減少
日本の財務相が22日に発表したデータによると、今年9月には自動車の対中国輸出額が前年同月比44.5%減少し、部品の対中輸出額は同17.5%減少したという。「新京報」が伝えた。
国機汽車株式有限公司の営業販売部門の王存マネージャーによると、日系輸入車の販売台数減少が中国の9月の自動車輸入台数減少を招いた直接の原因だ。中国輸入車市場情報連席会がまとめたデータによると、9月の輸入台数は8万4656台で、前月比18.7%減少し、前年同月比増加率は5.1%と今年では1月に次ぐ低い水準となった。
9月にはレクサスを含む一連の日系ブランドが一部車種の輸入を一時停止にし、ディーラーが抱える在庫の販売に力を入れる方針に切り替えた。
中日間の釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題を受けて、日系車の中国での販売台数が8月中旬以降、大幅に落ち込んでいる。中国汽車(自動車)工業協会の統計によると、今年9月の日系乗用車の中国での販売台数は16万台で、前月比29.49%減少し、前年同月比では40.82%減少し、市場シェアは前月比6.46%低下した。一方、同月の中国独自ブランド車の市場シェアは同6.29%上昇した。
ある日系企業の幹部は現状を憂慮して次のように述べた。日系車を欠いた中国市場の競争は不完全なものといえる。日系車が打撃を受ければ、別のブランドが値上げしたり、サービスを低下させたりする可能性があり、最終的に損をするのは消費者だ。
自動車産業アナリストの賈新光氏によると、こうした局面はそれほど長くは続かない。状況が緩和されれば、日系車の状況も好転し、中国で業績を上げられるようになるという。