日産自動車の世界最大の生産拠点、広州で稼動
東風日産乗用車公司(東風日産)の広州華都第2工場が21日、計画を4カ月繰り上げて稼動した。第1工場を加えると、東風日産華都工場の生産能力は60万台に達し、世界最大の日産自動車生産拠点となった。
東風日産の任勇・副社長は次のように説明した。第2工場の敷地面積は240万平方メートルで、プレス、溶接、塗装、総組立、樹脂の5大職場で構成されている。第2工場の稼動によって、日産自動車の世界最大の生産拠点となった東風日産の広州華都工場は、華南地区最大の自動車製造拠点でもある。襄樊工場と鄭州工場を加えると、東風日産の生産能力は来年、100万台を超える。
さらに次のように述べた。東風日産は今年、東日本大震災の影響を乗り越え、生産台数と販売台数を大幅に伸ばした。今年の生産台数と販売台数は80万台を超え、前年を21%上回る見込みだ。東風日産は来年の生産販売目標を120万台に設定した。
竣工式に出席した日産自動車の西川廣人副社長は次のようにあいさつした。中国市場の前途に自信を持つ日産自動車は、中国の発展を非常に重視しており、最先端の技術と品質管理を中国に導入し、世界と同じ歩調で製品を導入している。今年の中国市場における販売台数は、日産自動車の世界における販売台数全体の4分の1を占める見込みで、そのうち60%あまりは東風日産が貢献したものだ。
東風日産は中国の東風自動車公司と日産自動車が合弁で設立した中国最大の自動車合弁企業である東風自動車有限公司の子会社。2003年に設立された東風日産は華南地区最大の乗用車メーカーに急成長している。2010年の販売台数は66万台で、中国のトップクラスの乗用車メーカーになった。